Career Interview 03
教わる側から、教える側へ。
コツコツと毎日を
積み重ねる。
2015年4月入社 新田高等学校 普通科卒
一級左官技能士/職長・安全衛生責任者
キャリアタイムライン
入社1年目
左官の知識ゼロ。富士教育訓練センターからのスタート
高校の求人票の中で給料が良かったことが、正直な入社の決め手。左官についての知識はまったくなく、入社後は富士教育訓練センターでの研修からスタートした。会社の雰囲気は良く、人が優しく面倒見が良いのに助けられた。
3年目 / 20〜21歳
内装仕上工への異動、そして「やっぱり左官工」と再認識
会社の指示で内装仕上工の仕事を1年ほど経験。しかし、「自分には向いていない」と感じる。「左官に戻りたい」と希望を出し、それ以降は左官としてキャリアを積んでいくことになる。
5年目/23〜24歳
一級左官技能士を取得
仕事終わりの練習を重ね、一級左官技能士を取得。資格を取ったことで気持ちが大きく変わったわけではないが、技能を磨く土台になった。
8年目/あしたを、仕上げる。Project
「教わる側」として、人材育成プロジェクトに参加
社内の人材育成・キャリアアップを目的とした「あしたを、仕上げる。Project」が立ち上がり参加。現場ではできない技能があるたびに、指導員から直接教わりながら技能を磨いていった。
10年目/主任へ昇進
プロジェクトを通じて主任に。立場が「教える側」へ変わる
プロジェクトでの技能習得を経て主任へ昇進。教わる立場から、後輩に技能を伝える立場へと役割が変化した。
現在 / 職長2年目
職長としてチームを束ねる
職長として、現場の進行や予算、安全面までを任される立場に。
技能士としての技術に加え、チーム全体を見渡す力が求められるようになった。
入社10年目の変化
職長になってから、仕事の内容はどう変わりましたか?
職長になる前は、現場では職長の指示に従って、自分の担当する作業を確実に進めることが主な役割でした。現在は、自ら作業を行いながら、他業種との工程調整や立ち入り禁止エリアの周知、作業人数や材料搬入の確認など、現場全体がスムーズに進むよう管理する役割も担っています。
職長になって特に増えたのが、書類作成や現場の予算管理です。決められた予算の中で品質を維持しながら、いかに利益を残せるかまで考えて仕事を進めるようになり、責任の大きさを実感しています。
現在は広島で、4階建ての社屋改修工事を担当しています。外壁コンクリートにタイルを施工するための下地作りをチームで進めており、安全・品質・工程を意識しながら日々現場を管理しています。
入社12年目に思うこと
後輩への指導で、気をつけていることはありますか?
他の人が言いにくいことでも、自分が「嫌われ役」になる覚悟で、必要なことはしっかりと指摘するようにしています。後輩たちの中には、その時点では指摘を素直に受け止められない人もいますが、より良いものを作るためには欠かせない役割だと考えています。
仕事をする上で最も大切にしているのは、一緒に働く仲間の「ケガ」を防ぐことです。作業前には危険な箇所がないかを必ず確認し、常に安全に気を配っています。良い仕上がりを目指すことはもちろんですが、何よりも全員が無事に現場を終えられることが大前提だと思っています。
自分自身、以前は「あしたを、仕上げる。Project」で教わる立場でした。その経験があるからこそ、現在は教える側として、伝えることの難しさや責任を理解しながら、一人ひとりに向き合うことを心がけています。
入社12年目に思うこと
仕事へのモチベーションと、目標を教えてください。
一番のモチベーションは、自分自身の成長がしっかりと評価され、その成果が待遇に反映されることです。そのためにも、日々技能を磨き、できることを一つずつ増やせるよう努力しています。
濱﨑組には、指示が的確で、現場全体をよく見ながら周囲を引っ張っている先輩がいます。まだその先輩のようにはなれませんが、自分にとっての目標として、その背中を追いかけながら成長していきたいと思っています。
休日は以前より増え、働きやすい環境になってきたと感じています。現場によっては長期の出張もありますが、出張手当が支給されるほか、予定があるときは休日を利用して出張先から帰省することもできます。仕事とプライベートの両方を大切にしながら、メリハリをつけて働ける環境だと思います。
就活中の方へ。
「やってみたい」と思えることを見つけたら、まずは一歩を踏み出してみましょう。私は最初、深い理由があったわけではないですが、左官の世界に入りました。それでも今、こうして職長として現場を任せてもらえているのは、続けてきたからこそ得られた経験や学びがあったからです。
左官は一人ではできない仕事です。練る人、塗る人、仕上げる人、みんなで協力して、ひとつの壁を作り上げていく。そこにやりがいがあります。チームワークを大切にしたい人には、向いている仕事だと思います。
知識がなくても大丈夫です。私もゼロから始めました。教わる側だった自分が、今は教える側に回っています。一歩踏み出してみれば、自分のペースで積み上げていける場所が、ここにはあります。
※記事内容、所属は取材当時のものです。