Job Interview 03
建物をまるごと包む。
世界基準の技術を、
自分の手で。
2005年4月入社 愛媛県立 上浮穴高校 卒
一級左官技能士/左官登録基幹技能者/
職業訓練指導員/職長・安全衛生責任者
入社のきっかけと、外断熱の仕事に移行した経緯を教えてください。
叔父が大工と左官を営んでいたこともあり、もともと建築の仕事に興味がありました。就職の際、叔父からは「大きい会社へ行け」と勧められ、高校の先生からも紹介があったことが縁で濱﨑組に入社しました。新卒入社後はまず左官として7年ほど現場経験を積みました。
20代半ばに、会社が力を入れ始めていた「外断熱」を担当することになったのが大きな転機です。北海道の現場で先輩に教わり、断熱の技術をひとつひとつ覚えていきました。左官の仕事もそうですが、ものづくりはやっぱり楽しい。自分が携わった仕事が、目に見える形で残るのがいいんです。
外断熱とはどのような工事ですか?
現在の業務内容を教えてください。
外断熱は、大まかに言うと建物の構造体の外側に断熱材(発泡ポリスチレン等)を張り、その上にメッシュ補強、下地材、仕上げ材を重ねていく工事です。
①構造体に断熱材を張り付け
②メッシュで補強
③下地材を施工
④仕上げ材で意匠仕上げ
濱﨑組は、ドイツ・Sto社の施工を担っています。断熱材の張り付けから最終的な意匠仕上げまで、左官・大工の枠を超えた一貫施工ができるのが強みです。
今は京都で施工面積約2,500m²の建物を担当しています。 チームを束ねる職長として、自分で手を動かすだけでなく、現場全体の進捗・品質・安全・原価となどの管理も担うのが今の自分の役割です。
職長としてこだわっていることやプライベートとのバランスを教えてください。
建物が美しく見えるかどうかは、「面」はもちろんですが、「角」の精度が重要です。サッシ周りなどの複雑な収まりには特に細心の注意を払っています。品質を確保しながら工期内に納めなければならないため、意匠的に重要な部分にはしっかりメリハリをつけて指示し、チーム全体のスピードと品質のバランスを取ることを意識しています。
何より大事にしているのは、手戻りなく、きれいに、早く、そして怪我なく現場を納めることです。
外断熱工事は工程数が多く、長期間の施工になりがちで、長期出張になることも度々あります。仕事が数ヶ月にわたる場合は、現場の状況とのバランスを見ながら、土日を使って家族のもとへ帰ります。
印象に残っている経験や、失敗から学んだことを教えてください。
2026年2月、ドイツのSto本社・工場を訪問する機会がありました。材料に対する耐候性試験や曲げ試験など、厳格な品質テストを目の当たりにして、自分が扱っている材料への信頼が一段と強くなりました。現地の技術者と「どうすればもっと塗りやすくなるか」といった施工上の課題を直接議論できたことも、大きな収穫でした。
苦労した現場としては、波打つような曲線を持つ複雑な外壁を仕上げたプロジェクトです。収まりの検討が非常に難しかったですが、完成したときの喜びはひときわ大きかったです。
一方で失敗したこともあります。失敗の経験から、「確認の徹底」と「事前の準備」がいかに重要かを痛感しました。今もその教訓を忘れずに現場に立っています。
1日のスケジュール
- 午前
-
朝礼。作業配置と安全確認。職人がスムーズに動けるよう段取りを徹底
各持ち場を巡回し、収まり(施工の整合性)をチェック
昼礼。元請け・他業者との職長打ち合わせ。翌日以降の調整 - 午後
-
昼休憩(1時間)
難易度の高い箇所を自ら施工しつつ、全体の品質を確認
現場の片付け・断熱材の飛散防止確認
翌日のKY(危険予知)活動の準備完了後、帰宅
就活中の方へ
スポーツなどで体力を培ってきた人、ものづくりが好きな人には向いている仕事だと思います。左官や外断熱は、自分の手で建物の表面を作り上げていく仕事です。完成した建物が地図に残り、お施主様や利用者が喜んでいる姿を見られるのは、大きな喜びです。
濱﨑組は、やる気があれば若いうちからどんどん責任ある仕事を任せてくれる社風です。私自身、20代で外断熱を学び、技能を磨いてドイツ研修まで経験させてもらいました。成果は昇給や賞与にも反映されるので、モチベーションを持って働き続けられます。
技能を身につければ、一生モノのスキルになります。将来、自分の家を自分の手で手入れすることもできますよ(笑)。今は、現場を任せられる次の世代を育てることに力を入れています。一緒に技能を磨いていきましょう。
※記事内容、所属は取材当時のものです。