国の文化財補修工事進行中

平成30年秋から今春にかけて、某所にて国の重要文化財の補修工事を行なっています。

建物の性質上、詳細はご紹介できませんが、左官工事の手元だけ少しだけ・・・

天井の漆喰工事なのですが、このような昔ながらの工法の施工は、左官職人さんの高齢化もあり、

現在も、そして将来においても補修工事、改修工事共に難しくなっています。

日本の国宝や重要文化財。 これからも大切な観光資源にもなりますが、

何よりもそれをつくっている技能者(職人さん)、技術者がいなくなっています。

今後も絶対に残していかなければいけないもの・・・があると思うのです。

以前『 コンクリートから人へ 』とのスローガンで公共工事を削減!といった時期がありました。

その時にたくさんの建築大工や左官・・・といった技能者(職人さん)が業界から去って、引退、退職していきました。

一度途絶えてしまった技能は戻らないのです。

濱﨑組では、今後もこのような技能が残せるように・・・技能工(職人さん)を次世代に残すために努力しています。

一企業が努力しても限界があります・・・

共工事は税金ですので予算や入札・・・いろいろクリアしなければならない事もあります。

しかし、全国的にもこの世代で終わらせてはいけない、技能、技術はあると思うのです。

公の方々、一般の方々の理解も得ながらですが・・・

全国の国宝、重要文化財においては、積算、予算計上、入札時から

このような古来工法については技能継承の予算が計上が出来ないものかと思うのです(事務屋のオジサンの愚痴です)

現在、現代の名工の松岡弘志さんに40歳代の技能工と20歳の新入社員の女性を1グループとして、

工法の継承と記録の保存を行なっています。

地味で地道な作業かもしれませんが・・・応援して下さい!!! 女性も一人前に頑張っています!!!

明治、大正で新築・・・昭和で改修・・・平成で耐震改修・・・新年号でも・・・とこの仕事には夢があります。

松山の・・・愛媛の・・・四国の・・・日本の・・・国宝や文化財が後生に残せるように・・・

『 みんなで考えんとね! 』

2019.01.10  | カテゴリー:ハマサキ便り