江戸時代の 『 華の三職 』

江戸時代の代表的職人といえば・・・

大工・左官・仕事師(当時、江戸では鳶の事を仕事師と呼んでたそうです)

それ以外にも百四十種類もの職人がいました・・・その花形だったのがこの三職・・・

大江戸を築き上げた建設業者・・・『 華の三職 』・・・鳶は火消しの任もありました。

彼らは誇り高く、粋(いき)で気前が良く、威勢がいい・・・

反面、軽率でおっちょこちょいで鼻っ柱が強い!正に暴れん坊将軍に出てくる〇組ですね!

今日の話しはここから・・・人材育成でよく課題になるのが・・・

現代の若者は、厳しい職人の修行が出来ない・・・根性がない!頭が悪い!

・・・ダメ!ダメ!・・・本当にそうなのだろうか???教える側には問題はないのか?

当時一人前の大工になるには、まず、12、13歳で親方に弟子入り・・・

朝から掃除、飯炊きが二年間下働き・・・親方の許しがでると弁当持ちで仕事場へ・・・

道具の名前を教えてくれる程度であとは木屑集め・・夕方は風呂焚きに飯炊き(苦笑)

ちょっと鈍いと怒鳴られ、往復ビンタ・・・八年目で半人前・・・

これまでただ働きが祭りに小遣い銭貰えるようになった・・・と・・・

それからさらに修行してやっと独立・・・ざっと10年

あまりの辛さに半数以上が消え失せる・・・これが現実!!!昔も一緒でした!

それでもその試練を乗り越えたの後には(江戸時代は長いので一時代を切り取ると)

町民の賃金が三百文の頃、大工の賃金は五百四十文・・・倍近い!

おまけに日頃は実労働時間4時間が普通(現代の働き改革でもここまの時短は無理ですね!)

早朝から残業までこなすと二日分(一般町人の4倍)貰っていたようです。

その上、江戸は頻繁に火事が起きていましたので、

食いっぱぐれはなしで引っ張りだこ!笑いが止まらない程、金が懐に・・・!!!

派手な半纏の裏に・・・豪華な刺繍・・・アイドル的存在だったようです・・・

だから頑張れた・・・誰もがなりたかった・・・だから修行にも耐えた!

 

時代は流れ昭和の高度成長時代・・・サラリーマンも所得倍増、ボーナスも・・・

それでも職人は、まだその上をいっていた・・・と超ベテラン職人さん談!

よくよく聞いていると・・・

このベテラン職人さんの若い時代でも『・・・同期はほとんど辞めた!』

やはり!収入は多いのにもかかわらず・・・現在と同じ(苦笑)

そして、その後はオイルショックにバブル崩壊にリーマンショック!不透明な時代・・・

昔と今が違うのは、他職と比較しての将来の夢と収入・・・

ブラック部活にスパルタ教育・・・でもプロ野球選手に!サッカー選手に!オリンピックに!

ちゃんと今の若者にも耐える力があると思うのですが・・・

事務おじさんのつぶやき(ジャムおじさんではない!笑!! )

今入社して来る若人(子供や孫)に・・・(将来の)夢と(人の倍の収入と時短)金・・・

少しでも明るいキャリアプランとライフプランをみせる事が出来れば・・・

流れは変わるかな?と・・・話の続きはまた今度にでも・・・

2018.01.17  | カテゴリー:ハマサキ便り